2017年08月25日

当クリニックの取り組みB〜残業を減らして有給休暇取得を増やす取り組み

先日テレビのある企業の働き方の番組特集で幹部の上司が部下にできるだけ残業をしないように指導していました。
家族と一緒に夕食を取るなど家庭での時間を大切にするワークライフバランスの勧めなのですが、あまり残業をしないように繰り返し指導している姿は会社経営側の人件費削減が一番の目的ではないかと疑ってしまいました。
残業を減らすように指導する会社がもし有給休暇を取りにくい会社であれば間違いなくコスト削減のブラック企業です。

 では、社員が残業をしないようにして有給休暇を取りにくい雰囲気を作る会社がブラック企業なら、ブラック社員とはどのような方でしょうか?
おそらくプライベートが暇なときに必要以上にのんびり仕事をしてその時にのんびりたくさん残業して有給休暇はしっかりすべて取得する社員ではないでしょうか(残業代はすべて支給が前提の話です)?
とすると、会社と社員のお互いウィンウィンの職場環境とは有給休暇を自由にとれる雰囲気でありながら残業はできるだけ減らしていく職場ではないでしょうか?

 そして向原クリニックはどうかと言うと、ワークライフバランスの向上を推進しており、その一環として有給休暇を自由にとれる雰囲気を目指しながら残業はできるだけ減らしていくことに取り組んでいます。
ただし、訪問診療専門のクリニックとしての独自の事情があります。
午後の訪問診療から夕方にクリニックへ帰院した後に訪問処理や連携調整のため夕方から忙しくなります。
そのため終業時間の17時半には帰ることができない日があります。
加えてレセプト締め切り直前の上旬や新規訪問診療依頼が重なったりスタッフの退職・入職の時も忙しくなります。
そのため残業時間の0を目指すことは、サービス残業を強要することになりかねません。
そのためある程度の残業は実質的にお願いしている次第です(具体的には目標月20時間以内の残業です)。
そして、有給休暇はできるだけ多くの消化を目指していきたいと思っています。

追伸:残業をできるだけ減らして有給休暇をできるだけとれるようにするのは一見良いことだと思いますが、実は問題も生じます。
単純ですが残業↓有給休暇取得↑はトータルの労働時間が減ることになるからです。
そのため残業が多く有給休暇を取りにくい労働時間の長い同職種の他の会社(当クリニックであれば在宅医療をしている他のクリニック)に負けないために、差別化やブランド化をしなければなりません。

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2017年08月18日

線香花火と私

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「線香花火と私」です。
まるで私の人生?のようです。
楽しそうですか?寂しそうですか?(笑)
暑い夏の夜の一コマです。
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2017年08月11日

入らなかった先進医療特約

結婚して長男が生まれた時にある会社の生命保険と医療保険に入りました。
そして10年以上経ったので先日保険会社の担当者から「保険を見直しませんか?」との連絡を受け、保険の見直し作業を行いました。

医療保険の見直しをしていた時に「先進医療特約はいざと言う時必要ですし負担が月々数百円なので付けときますね〜」と言われ、当初は何気なく「そうですね〜、そうしてください」と返事していました。
しかし、結果的に先進医療特約には入りませんでした。
先進医療とはがんであれば陽子線治療や重粒子線治療などで、まだ治療効果があることが確定していないが標準治療(一般的な抗がん剤や手術や放射線治療)で治る見込みがない場合に全額自費が前提で保険診療との混合を認める医療のことです。
全額自費であり費用が高価なため、先進医療特約などカバーする保険がいろいろとあるようです。

私はがん末期の在宅医療を行っていますので、普段から患者・家族様から先進医療をすることの是非を問われることがあります。
私の返事は患者様の経過や背景によって多少違いはありますが、
「先進医療に賭けてみるとの本人・家族の選択肢はよいと思います。しかし私は積極的には勧めません。治療効果が確立しておらず費用が高価で通院(入院)治療で気力・体力が奪われるのを懸念します。私の立場ではしっかり在宅緩和ケアをして体調を整えて免疫力を上げがんとうまく付き合いながら在宅で日常生活を送れるようにすることを勧めます。」
とお答えします。
緩和ケアのみが抗がん剤などの標準治療よりも延命効果があった有名な論文を引用することもあります。
http://www.nejm.jp/abstract/vol363.p733
その私が癌の末期になったからと言って、標準治療で諦めきれずに先進医療を受けようとするのは不誠実だと思ったからです。

私は自分自身ががんになった場合、私を含めた医師の大多数の判断が手術や抗がん剤治療を受けた方が良いケースであれば標準治療を受けますが、進行がんで医師によって意見が分かれる場合は手術や抗がん剤を辞めて、緩和ケアのみを受けたいと思っています。

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