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神戸市西区の在宅療養支援診療所 向原クリニックのブログです。
院長はじめクリニックのスタッフが日々の訪問診療など在宅医療現場の様々な事柄を綴ります。
院長へのブログの感想などメールお待ちしています。shinichi.mukaihara@gmail.com
2018年12月28日
posted by MCL at 10:39|
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日記
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フランスはカトリック・キリスト教の権威によって、ドイツはプロテスタント・キリスト教の権威によって、権力との緊張関係で歴史が発展したと考えます。
ただしカトリックは国家を超えた大きな権威であり、プロテスタントは個別性を重んじるあまり国家としての権威の統一性を発揮できなかったりしたのだと思います。
国家の権威の統一性と言う意味ではイギリスの聖公会(イングランド国教会)が一番スムーズにいったのではと思います。
大航海時代に植民地政策で最大の版図を獲得したイギリスは、一般的にいち早く遂げた産業革命の成果と言われますが、その陰で聖公会を中心とした国としての精神的統一も大きかったのではないかと思っています。
イギリスは古代から中世にかけてヨーロッパ大陸の歴史に巻き込まれていましたが、14世紀のフランスとの百年戦争を経て、イギリス(このときはイングランド)のアイデンティティーが確立していきました。
そしてフランスやドイツと同じようにカトリックキリスト教の権威と協調していましたが、転機が16世紀のヘンリー8世(父)、エリザベス1世(娘)の時代に訪れました。
元々はヘンリー8世の離婚問題に端を発したカトリックキリスト教との不和ですが(ヘンリー8世はローマ教皇より破門されました)、その後イングランド宗教改革にまで発展して娘のエリザベス1世の時代にはイギリスを中心としたキリスト教権威の聖公会が確立していきました。
そしてその後の時代は王権と聖公会で権力と権威を確立させ、産業革命で実行力をつけたイギリスが「七つの海を支配した大英帝国」と呼ばれるようになります。
日本人からすると現在の超大国アメリカの生みの親であるイギリスがヨーロッパ最大の国のようなイメージがありますが、それはエリザベス1世のころから権力と権威において統一して(イギリス国内においてはスコットランドやアイルランドとの合併や独立問題がありましたが)発展した成果なのかもしれません。
追伸:今年もあと数日で終わりますが、皆様はどのような一年でしたか?
私は痛風発作や膝半月板損傷で訪問診療を急遽休診にする大変な一年でしたが、患者様・患者家族様の理解のもとスタッフの調整と安井先生の代診のおかげで何とか乗り切ることができました。
最近は体のあちこちにガタがきている自覚がありますが、来年は体調を整えて頑張っていきたいと思います。
posted by MCL at 08:00|
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院長日記
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2018年12月21日
ドイツの起源はフランク王国→東フランク王国→神聖ローマ帝国となります。
西暦962〜1806年まで続いた神聖ローマ帝国が中世ドイツの中心です。
カトリックキリスト教の権威が確立されてくると、ドイツにて神聖ローマ帝国が誕生して、神聖ローマ帝国の皇帝とローマカトリック教会の教皇は権力と権威を補完し合うようになります。
ここまではフランスと同じなのですが最終的に協力・敵対しながらもローマカトリック教会と切っても切れない関係を築いていたフランスに対して、ドイツは最終的にカトリック教会から離れて独自路線に行きます。
神聖ローマ帝国の後半では、キリスト教(教皇)や国内政策(皇帝)に不満を持った民衆が立ち上がりました。
それがプロテスタント・キリスト教の発祥であるルターを中心とした宗教改革であり、神聖ローマ帝国分裂による小国家・自由都市の集合体からなるドイツです。
近世・近代はプロテスタントキリスト教会や小国家・自由都市が権威と権力の中心になっているのですが、それぞれが個別性を重んじる組織であるため統一国家ドイツとしての発展が遅れてしまって、第一次・第二次世界大戦の敗北につながっていくようです。
posted by MCL at 08:00|
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