2018年08月10日

映画「本能寺ホテル」〜織田信長像再考

綾瀬はるか主演の「本能寺ホテル」をテレビで見ました。
現代からタイムスリップして戦国時代に行ったおっとりとして少しとぼけた綾瀬はるか(演じる役)と怖い織田信長(堤真一)のやり取りが、いい感じの映画になっています。
八嶋智人演じるマッサージ師がお笑い担当としてところどころ映画の中で笑いを誘い、一緒に見ていた末っ子とゲラゲラ笑っていました。


「本能寺の変」を知っている綾瀬はるかが最後の場面で信長に逃げるよう諭しましたが、信長は逃げずに自害します。
なぜ逃げなかったか悩む綾瀬はるかに、ある人が「(信長は)命よりも価値のあるものを見つけたんでしょう」と説明しました。
このセリフが私の織田信長への思いの最近の変化に対する説明として、ものすごく納得して腑に落ちました。
私は信長を以前はあまり好きではありませんでしたが、最近では結構好きです。
信長はたぶん世間の皆様も好き嫌いが分かれると思います。
以前嫌いだったのはやはり多くの人を殺した虐殺者のイメージがあるからです。
ただ日本史を勉強すると、多くの人を殺したのは事実ですが言うことを聞かなかったり裏切ったりと信長なりの理由があります。
(裏切りはともかく、言うことを聞かないので殺すのは現代の価値観では大問題ですが、当時はそういう時代です。)
そして、「武力をもって天下を統一して平和で自由な世の中を作る(天下布武)と言う理想」のためには、他人や自分の生命すら大したものではないと考えていたと思いました。
もちろんこれはフィクション映画なので少し信長を美化していますが、歴史と照らし合わせてもまんざら間違った信長像ではないと思います。
(信長は裏切った義弟の浅井長政の頭蓋骨を飾り物にしたり部下の数十年前のミスを追放の原因にしたりと、執念深い粘着質の性格は歴史的事実で、この映画の堤真一演じる信長は爽やか過ぎますが。)
信長が好きかどうかの判断の分かれ目は、「命が最高の価値と信じる」よりも「命よりも価値のあるものがあると信じてそれを追求していく」信長を評価できるかどうかと、この映画を見終わって思いました。
posted by MCL at 08:00| Comment(0) | 院長日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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