2018年12月28日

イギリスの歴史〜聖公会キリスト教(イギリス国教会)

フランスはカトリック・キリスト教の権威によって、ドイツはプロテスタント・キリスト教の権威によって、権力との緊張関係で歴史が発展したと考えます。
ただしカトリックは国家を超えた大きな権威であり、プロテスタントは個別性を重んじるあまり国家としての権威の統一性を発揮できなかったりしたのだと思います。
国家の権威の統一性と言う意味ではイギリスの聖公会(イングランド国教会)が一番スムーズにいったのではと思います。
大航海時代に植民地政策で最大の版図を獲得したイギリスは、一般的にいち早く遂げた産業革命の成果と言われますが、その陰で聖公会を中心とした国としての精神的統一も大きかったのではないかと思っています。

イギリスは古代から中世にかけてヨーロッパ大陸の歴史に巻き込まれていましたが、14世紀のフランスとの百年戦争を経て、イギリス(このときはイングランド)のアイデンティティーが確立していきました。
そしてフランスやドイツと同じようにカトリックキリスト教の権威と協調していましたが、転機が16世紀のヘンリー8世(父)、エリザベス1世(娘)の時代に訪れました。
元々はヘンリー8世の離婚問題に端を発したカトリックキリスト教との不和ですが(ヘンリー8世はローマ教皇より破門されました)、その後イングランド宗教改革にまで発展して娘のエリザベス1世の時代にはイギリスを中心としたキリスト教権威の聖公会が確立していきました。
そしてその後の時代は王権と聖公会で権力と権威を確立させ、産業革命で実行力をつけたイギリスが「七つの海を支配した大英帝国」と呼ばれるようになります。

日本人からすると現在の超大国アメリカの生みの親であるイギリスがヨーロッパ最大の国のようなイメージがありますが、それはエリザベス1世のころから権力と権威において統一して(イギリス国内においてはスコットランドやアイルランドとの合併や独立問題がありましたが)発展した成果なのかもしれません。

追伸:今年もあと数日で終わりますが、皆様はどのような一年でしたか?
私は痛風発作や膝半月板損傷で訪問診療を急遽休診にする大変な一年でしたが、患者様・患者家族様の理解のもとスタッフの調整と安井先生の代診のおかげで何とか乗り切ることができました。
最近は体のあちこちにガタがきている自覚がありますが、来年は体調を整えて頑張っていきたいと思います。
posted by MCL at 08:00| Comment(0) | 院長日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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